FC2ブログ
  • home >
  • スポンサー広告 >
  • ※急募※私に、月に5万円支払うだけの簡単なお仕事です。報酬は、毎日に上質なジョークと、今より少しはマシな食卓の提供で還元します。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  • home >
  • 聴くもの >
  • ※急募※私に、月に5万円支払うだけの簡単なお仕事です。報酬は、毎日に上質なジョークと、今より少しはマシな食卓の提供で還元します。

※急募※私に、月に5万円支払うだけの簡単なお仕事です。報酬は、毎日に上質なジョークと、今より少しはマシな食卓の提供で還元します。

冬の足音が聞こえ始めた頃。
カモの赤ちゃんが、親ガモに連れられ、水面を潜ったり、空に飛び立つ練習をする。

祖父が入院する。
母がその煩わしい手続きなんかをやっている間に、近所のパン屋さんでカツサンドを買い、病院の目の前の川の河川敷でそれを食べる。父と2人。

多分今回の祖父の入院生活は短くはないだろう。
いや…でも長くもない筈だ。
祖父は死ぬ、間違いない。私はヒトの臨終に初めて立ち会うんだ。
カルト的な予感じゃない。
まるで歴史の教科書でも読んでいるかのような気持ちで、私はそのことを思っていた。

カモのつがいがかなり岸に近いところで佇んでいた。
父が口を開いた。
「動物はオスのほうがキレイにできとるとぞ。」
その続きを促すように軽く「へ?」と聞き返す。
「ほら見てみろ、カモでんそうやろが、オスは緑色の羽根の生えとる。」
クジャクもそうやろ、ライオンも鬣があるのはオス…こうやって話は続いていった。
「だから人間も醜いほうの”メス”が化粧を覚える。」と、結ばれるまでの数分間。
私は祖父のハンサムな顔つき(私はかなりの”おじいちゃんっ子”だったのだ)と、スマートで長い手足(重ね重ね言うが、私はかなりの…以下略)を思い返していた。
そして立ち上がる頃には確信していた。
祖父が美しいのは”オス”だからじゃない、”私のおじぃ”だからだ、と。
だから”オス”だとか”メス”だとかそんなもんクソくらえだ、と。

祖父はその冬の終わりを待たずに死んだ。
私の誕生日だった。
葬儀場でホールのチョコレートケーキを切り分けて、今までにないくらいの人数の親族に祝ってもらった。
父と姉がコンビニで誕生日プレゼントを買ってきてくれた。
キティちゃんの缶に入ったチョコレート菓子と、その頃公開されていたハリーポッターの映画のガイド本。
そしてリップグロスだった。
そんなものを貰うのも、持つのも初めてだった。

前置きが長くなりすぎて申し訳ないが、そのリップは勿論、こんな毒々しい色ではなかった。

毛皮のマリーズ/毛皮のマリーズ
毛皮のマリーズ
「名刺代わり」のメジャー1stアルバム。
そうだ。マリーズのセールスポイントがぎゅぎゅっと詰め込まれている。
『かっちょいいー!』と思わせるアートワーク。
ひとつひとつが短篇小説であるかのような、きちんと作り込まれている情緒的な詞。
懐かしすぎず、新しすぎない、バランス感覚抜群な音。
そして耳にした者の初期衝動に見事な彩りを加えるボーカルの声。
いいねぇ!

「この人たち、いつの時代のバンド?!」と思った”ボニーとクライドは今夜も夢中”。
「これはもう、”スローバラード”だよね!?」と思った”それすらできない”。
「わー!可愛らしい声!」と思った”すてきなモリー”。
この3つはアルバムを通して聴く前から知っていて、それぞれをメインにした別のアルバムが出来そうだなと考えてたくらいだ。

だから改めてこのアルバムを聴いた時、一番耳に残ったのは、”金がなけりゃ”だった。
これはイイ。かなりすき。
『死んだら新聞に載るようなロックスターになりたい』というあの願望と、全く同義で痛快だ。
”バンドワゴン”も良かったな。

何度も繰り返し歌われることを退屈だとしか思えないなんてとんだ損だ。
違う言語で、違うリズムで、同じようなことが歌われる。
これはオリジナリティの崩壊とは違う。
懐古主義とも断じて違う。
気持ちの良いくらいの王道は、純粋な本質と美しさの追究だ。
現在位置の確認だよ。そう。そこからの、レディー・セット・ゴー!!!

マリーズのイントロダクションには相応しいと思う。

最近”Mary Lou”を耳にすることが増えてきたが、次のアルバム”ティン・パン・アレイ”も期待できそうである。
素敵な挨拶の次は何をお見舞いしてくれるのかな。
”Mary Lou”はカップリング曲の”コミック・ジェネレイション”がすきだ。
ステージの上でド派手な赤いサロペット姿で、「みんな歌って!」と呼びかける志磨。

「簡単だよ!」

王冠ズレまくりで舞台の上を遊ぶ彼は、今のところ、日本のロックシーンに現存する一番お茶目な王様(だと思う)。
”メス”も”オス”もみんなついてけ。
美しさぐらい自分で決めよう。遺伝子の記憶なんかに訊ねるまでもないよ。
今決めよう。

簡単だよ!
スポンサーサイト

comment

post a comment


管理者にだけ表示を許可する

trackback

プロフィール

ま★

Author:ま★
こんにちは。
ようこそおいでくださいました。

頭の中はとても愉快なやつです。
見た目はとっても冴えないですが。

更新は気まぐれになりそうですが、できるだけ頑張ります。

パーティーの招待状には、終わりの時間を書かないそうです。

しかしこのパーティーの本当に怖いのは、そもそも終わりの時間は永久に訪れそうにないこと。

ごゆっくり。

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。