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RPT.

弾む息。滲む汗。
今までで一番、長い長い散歩をした。
下り坂。上り坂。
行くところも帰るところもなかったような気がした。

繋がっていそうなものを捜した。
線路。青空。ノスタルジックな、公園のペリカン。

花も盛りのあの季節。それがいつのことかは忘れたけれど、むせ返るほどの春だった。

街を見下ろした。誰も見えなかったし、誰も私を見なかった。
だけどあれはなんだったろう。
たまらなくてたまらなくて、ずっと話していたけれど、うまくくちもきけなかった。

Ben Kweller/Ben Kweller
Ben Kweller

Runという曲を初めて耳にしてから、聴いてみたくて聴いてみたくてうずうずしていた。
まさに10キロの道のりを走ったその日に手にしたという単純極まりない思い出とともに、
このアルバムは記憶の棚に、こっちを向いて並んでいる。



だんだん思い出がぼやけてくると、だんだんはっきりしてくることがある。
思い出がそこにあったということだ。

なんでこんなことを私は必死で思い出そうとしているんだろうと考えたときに初めて、
あぁそういうことなのかと納得する。
何度も思い出したいようなものを、私はそこに置いてきてしまったと。
私はいつも置いてきてしまう。遠くに遠くに。
そしてとてつもないものぐさのせいで、ついには二度と取りに戻るようなことはしないから。

歌は、巻き戻せる数少ないもののひとつ。

私はへたくそだから、何度も上手に巻き戻せる歌が、すきだ。
Ben Kwellerなんてもってこいだと思う。

こんな風に走り続けている人は、たぶん巻き戻すのが上手なんだと思う。
(走り続けてきた、と言ってるしね。彼は嘘はついていないと思うよ。)
自分が吐いた息に、一周して追いついているのかな。
怠け者が見上げてる星に追いつくには、地球のほうが一周してくれるのを待つほかないもの。
歌を聴きながらそのときが訪れるのをずっと待ってる。

歌が、巻き戻してくれる。
明日地球が太陽を迎えに、また一周してくれるみたいに。
Runで鷲掴みされたら、いきなりNothing Happeningで放り出されて。
派手さはないけれど、とても忙しくて素敵なアルバムだ。
何度も巻き戻したくなる。
I Gotta Moveも可愛らしくてとても良い。
あぁ何度でも、もう一度だけでも。



私はそうして日常を生きながら、非日常を眺めている。
なす術もなく、いつも無力で、ときに、うまくくちもきけなくて。

でも、こころは、走ろう。
ずっとそうしてきた。
たぶん、隣だったと思う。
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ま★

Author:ま★
こんにちは。
ようこそおいでくださいました。

頭の中はとても愉快なやつです。
見た目はとっても冴えないですが。

更新は気まぐれになりそうですが、できるだけ頑張ります。

パーティーの招待状には、終わりの時間を書かないそうです。

しかしこのパーティーの本当に怖いのは、そもそも終わりの時間は永久に訪れそうにないこと。

ごゆっくり。

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