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そんなところでじっとしていても、誰も、ご丁寧に、フラジールの警告を貼ってくれはしないよ?

正直、人間として生きることを、本能が邪魔をするとは、考えたこともなかった。

火口のふたり/白石一文
火口のふたり

「それは単なる個人的なフェティシズムだろ」と言われればそれまでなんだろうが、それでも、これに関しては、自分がマイノリティでないことを信じている!ということがあります。
それは、”女性の豊かな長髪が、背中や肩、腕等に汗ばんでへばりつく"というシチュエーションが、紛うことなく大 好 物だということです。
(このブログでも実際にそういう描写を以前もした。絶対した。恥ずかしいことというのは案外覚えてるもんです。)
言い訳がましいけど…別にその…官能的な場面に限る訳ではなく…

とりあえず、生まれ変わったら髪の毛は長くしようと考えています。



とにかく白石さんの新しいのを読めました。

先日、テレビが、”恋する遺伝子”なるものがあるということを言っていて、「ほかならぬ人へ」を思い出していたので、書店で見かけたときは迷わずに手に取りました。

なんでもその遺伝子は、HLA遺伝子とかいうものらしく、その型が違うほど、お互いが惹かれあうんだとか。
その型の遠近を見極める簡単な方法があり、それは相手の体臭を嗅ぐことだ、と。(…簡単か?w)
その型が遠ければ遠いほど…いいにおいがするんだとか。ほんと人間どこまでないものねだりなんだろうと呆れちゃいますね。

その点から考えるに、私にとっての白石作品というものは極めて芳しいものなのですが。
が、なにぶん、濃い。
思わずむせ返るほどに、濃い。

文章自体はほんとに、勉強しなければならないときに読むテキストのことを思うと、恨めしいほどに読みやすいのですが。

そして、傷を負ってからどんだけ時間が流れようとも、膿んでいるのが嫌になるくらい分かるような、やっとかさぶたが被さりかけた傷口を、どうしたわけだかめくってしまうような…
とにかく読んでいる間はずっと、抗えないなにかに捕われてしまう。
決して感情の移入はないし、思わず喉をついて出るような感傷も、自分にしては、無いほうだと思ったのだけれど…なんにしても、白石さんの書く話はだいすきです。

たぶん、口にする言葉なんて特にそうだけど、
私たちが日々受け取っている言葉や事象の全ては、それぞれに、
自分が期待したような意味などこめられていないし、相手が期待したようには、自分もまた、受け取れていない。

すれ違いが積み重なった結果が、今日のこの一日であったりするし、とりあえずは明日へつづく、一手になっているような…掴みどころの無さ、所在の無さ。
「言われてみればほんとそうだよ」としか言いようの無いようなことをいう、不気味な占い師が自分の運命を告げにやってくるような感覚です。
うまく与えられないことが、受け取れないことが、救いになることもある。

私はただ黙ってページをめくるだけだけれど。

これは、書いてる人はいかに辛かろう、と余計な世話まで焼きたくなるような…白石さんは、珍しい作家さんだと感じます。

そして今作なんかはそれに加えて、女性は全てを知っているんだとでも思っているかのように書くので、なんだかいたたまれない気にもなりました。(こんなに愚かしい女性だってあるのにと、自己を省みざるをえないよ…)

無惨にも洗い流された大地。噴火寸前の火口。そして結局、それらに対する答え無き今日に身を置くしか無いふたり。

良いように、悪いように、そう、”すきなように”受け取り生きていくしかない。

だって多分、それでしかふたりは、結ばれることは一瞬だって、無い。
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パーティーの招待状には、終わりの時間を書かないそうです。

しかしこのパーティーの本当に怖いのは、そもそも終わりの時間は永久に訪れそうにないこと。

ごゆっくり。

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