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生き物だから、生きるんだもの。

寒くなると、ちまちまと、熱燗が良いなぁなんて、思えるもんなんですね。

そんなワタクシ、そういや来年は年女!!!
二回も暦を巡った成果がこれか…と、思うと、なんだか胸に迫るものがありますなw



大吟醸/中島みゆき
大吟醸
実は、何かを忘れるために、サケを呑む奴なんていないのだ。



これぞ、ベストアルバムと呼ばれるに相応し過ぎるベストアルバム。
ベスト・オブ・ベスト!!
その名にも、発表当時既に44歳であり、確かな実績を打ち立ててきた彼女の気概と生き様を感じる。

大吟醸。
違いの解らない女である私には酒の味なんて未だ全然判別つかないけれど…
大吟醸とはつまり、日本酒の製造法の一種で、一番手間がかかる、つまり『一番美味い』と言われるサケのことで。米の、余計な(?)部分を最大限に削り取り、吟味し、低温で、長期に渡り発酵・醸造させる。
そうすると、独特の風味が出てくるらしいんだ。その風味は、果実のそれに似ていて…

だいすきで仕方が無かった祖父は、思えば随分サケの好きな人だった。
決して、こどもの私の目から見ても、カッコイイ呑み方をする人ではなかったけれどw
ちょっきし一号の酒たんぽから、コップへそのままちょびちょびと。
夜、同じ蒲団で寝ると、とってもあたたかくて、日本酒の、すこーし甘い匂いがして。
それがだいすきだったのに、まるで肩書きのように、祖父の身体の不具合に病名が付いたかと思うとすぐに、私は『酒と煙草』を敵視して、取り上げようとしたものだw

だけども今では、酒も煙草も嫌いではない。
煙草はやらないけども(絶対やらない!と決めているわけではないけど…)。酒は呑むことにしている。
ちいさい時分には、そこまで考えが及ぶこともなかったけれど。
今では、酒や煙草が殺したものの数よりも、生かした数を多く知ってる。それが、おおきくなるということのような気がする。



中島みゆきの歌は、サケの匂いがする。
歌詞にも酒はよく登場するのだけども、そういうことを言いたいのではない(多分。いや、そうかも…w)。
昔、ワンカップ大関のCMに出てたからとか…そういうことでもない。(関係ないけど、「酒は大関、心意気~♪」←これ、まじイイ曲。)

私は、ハッキリ言って、飲むという行為が上手ではない。
実は酒が苦手、とかそういうことではなく、液体を飲むこと自体がもともと不得意なのだ。
普段は水やお茶を好むけれど、いつ、どういうタイミングでどのくらい飲めば良いか、いまいち掴めない。暦を2周するくらい生きてきた人間の言うことではないが…
でも、サケは…燗酒は、飲むことが苦手な人のための飲み物だと思う。
スタンダードな飲み方が、スマートではないからだ。まだ熱すぎたり、かと思えばもうぬるくなってしまったり…へったくそなタイミングで、ちびちび飲むのが燗酒だと私は思っている。つまり私の味方なんだ。(あとはビールとジン・トニックがすきなのだけど、それはまた別の話。)

アルコールは、時として、人の記憶を奪うという悪戯をやってのけることがある。
しかしその記憶というのはあくまで一時的なモノの話であって、何かを忘れたくてやけ酒などしようものなら、逆に粗相をやらかして、忘れられない思い出を作ってしまうこともあるw
そうでなくても、サケは決してヒトから何かを消し去るようなことはしない。
口に含んで、舌で転がし、喉を焼き、腹に落ちたら、血を巡らせて、沁み込んでいく。

そんな感じだ。
ひっかかりが多い。彼女の曲は。
良いも悪いも流れるような軽快さに溢れる世の中だから、こんなギザギザしたものも、確かに必要だと思う。売れるわけだよ。
あんまり名曲揃いなので、超ものぐさな私としては珍しく、全曲少しずつ紹介することにする。
多分歌詞についていろいろとブツブツ言うだろうから大目に見て下さいw私って、日本語結構すきなんですよねw





1/空と君のあいだに
同年代なら解ってくれるひとも多いのではないか…そう、あの、みんなのトラウマ『家なき子』のタイアップ曲だ。これまた冒頭の一言が最高にすきだ。『君が涙のときには、僕はポプラの枝になる』。生まれが北海道な彼女だから、ポプラの枝という表現も体感からきているようで説得力がある。『ここに居るよ 愛はまだ ここに居るよ』大事なことは繰り返す、という、もう、すっげぇ古典的な彼女の唄い方がぐっとくるラストは、『空と君とのあいだには、今日もつめたい雨が降る 君が笑ってくれるなら、僕は悪にでもなる』かけることの3セット。

2/悪女
度々、「そんな経験をしないと思いつきもしないだろうに…」というような、ストーリーの細かさを発揮する彼女。この、”悪女”なんて、すごい具体的である。
今なら解る、『女のつけぬコロンを買って 深夜のサ店の鏡で うなじにつけたなら…』のくだりの意味。
初めてその意味を(恐らく正確に)理解したときはいつだったかなんて思い出せないが、戦慄したことは憶えている。
『行かないで』で、あからさまに声の使い方を変えるやり方が素敵だ。

3/あした
所詮ヒトなんて、骨と皮と血と肉だけで生きていることを思い出させてくれる一曲。
『ガラスならあなたの手の中で壊れたい ナイフならあなたを傷つけながら折れてしまいたい』で、どう考えても血しぶきしか想像できず、曲調と相まって、聴く度に恐怖を抱かざるを得なかったけども…
『ただの心しか持たない痩せたネコになっても』って、痩せたネコの悲哀をよくわかってるよなぁと思う。
『もしもあしたあなたのため何の得もなくても』…無償ということばの意味を、かけがえの無いということの本文を、最も解り易く、強く訴えている。

4/最後の女神
『あぁたとえ最後のロケットが 君を残し地球を去っても』…って、オーイ!!みたいな、絶望の中にも、きっと微笑んでくれるひとは居るに違いないと信じる勇気100%ソング。
『こころは変わる 誰もが変わる』かーらーのー『変わりゆけ 変わりゆけ もっとすきになれ』…って、オーイ!!!w
気のせいかもしれないけれど、途中でコックピットと管制塔の会話みたいな雑音が聴こえてそこがすごいすきだ。

5/浅い眠り
方々から怒られるかもしれないけれど…これを聴くと、何故かエンヤを思い出す。何故だ。
『恋しさを聞かせてよ』どんどん便利になって、雄弁になる”コミュニケーション”ってやつは、”ネットワーク”ってやつは、肝心なことは聞かせてくれない気がする。
無言で居るならそれもいい。無音で居るならそれごと聞かせろ。
電波なんて、入らないところでも。

6/ルージュ
『口をきくのが うまくなりました』の一節で、いつも「いいなぁ」と思っていた。
私は根の性格は大抵なおしゃべりなのだが、それは殆どひとりごとで特訓したものだったから、口をきくのが上手いということが純粋に羨ましかった。今は、「昔よりは随分うまくなったよなぁ?」と思うものの、スタミナ切れが早いのは相変わらずだ。強欲な私としては、もっとうまくなりたいので、ルージュもたまにはひかなけりゃと思うけども。恥ずかしいのなんのって。第一、今更ねぇ…と思ってしまうしな。修行が足りん。

7/誕生
とにかく勝負が早い、彼女の歌は、最初の一行を聴いたら「最後まで聴かなきゃ…」という気持ちにさせる。
それでいて、日本の歌謡曲には欠かせない「なにこれ唄いたい!」という欲も掻き立てる、本当に優秀なシンガーゾングライターだ。いろんなものの、”立ち上がる瞬間”を描いたこの曲で、”Remember”という言葉を繰り返すセンスが凄い。思い出して、忘れないで、憶えていて。『泣きながら産まれる子どものように もいちど生きるため泣いてきたのね』なんだそうだったのかー、そりゃ良いや!救われるような優しさ溢れる言葉が素直に良い。

8/時代
時間で解決できないこともあるかもしれないが…ほんとのことなんてどうせ誰にもわからない。
テキトウに生きるということとはまた違う、その肩の力の抜き方は。
楽観的なのは、何も考えていないからではない。自分なんかよりもよほど強くて大きな力を、時には自分のものにして、寄り添いながら生きているからだ。
何処にも辿り着かないかもしれない、何も「成し遂げた」とは言えないかもしれない。
それは、こんなに愛され、語られる、”時代”だって同じことだ。自分を卑下するのは、カッコイイものではない。だって”時代”が何をしてくれた?朝、目を覚ますことだって、満足にやってはくれないのに…w

9/わかれうた
みゆき嬢、「まさに私のことです」と言わんばかりの歌詞。
『道に倒れて誰かの名を 呼び続けたことはありますか…?』から始まるこのインパクト。
さまぁ~ず三村とかに「ねぇよ! 普通ねぇよ!」とか突っ込んで欲しい…。
でも大好きです。彼女の歌の中では私がカラオケでよく歌う(…と、言いたいところだが、実際周りのメンツの反応を想像・それを加味してやっぱり歌わない…)曲上位に食い込むと思う。
『ひとごとに言うほど黄昏は やさしい人好しじゃありません』は、ちょっと、頷きたくなる。

10/ひとり上手
わかれうたに続いて、歌いたい曲上位!w
彼女は、その楽曲の曲調や、世界観が持つイメージとは裏腹に、驚くほど地声が高くて可愛らしい。
つまり、操れる音域が広く、一曲の中で転調したり、曲によっては声質でさえコロッと変えてしまうこともあるのだが、わかれうたとひとり上手はどっちかというとかなり平坦な方だ。
それでも描ける情報量の多さにはびっくりするけどね…
いじけてひとり、何度も寝返りをうつような、そんな夜を想像させる。ペンを執るよりも遥かに饒舌に。

11/慟哭
工藤静香め…w
中島みゆきはほんとに多作な歌手であり、様々なひとに楽曲を提供している。
これもそのひとつで、工藤静香が歌っていたものだ。もしかしたら、工藤静香バージョンしか解らない…という方もいらっしゃるかもしれない。それ、ちょっと、今ひとつパンチに欠けると思いませんか…!!?
そんな方は是非こちらの原曲のほうをお試しください。是非。
地声とのギャップを楽しむためにも是非。歌い方も面白いです。男勝りな女心に胸を打たれてみてください。

12/狼になりたい
サークルの後輩の男の子がカラオケでおもむろに歌い始めたときには心底驚いた。大したチャレンジャーだよ。産まれたてのヒョウみたいな、もう、ほぼネコ!って感じのくせして、何が狼かとw
『夜明け間際の吉野家』という、吉牛すきにはたまらないひとことが出てくるイイ曲です。全曲の慟哭とはまたうってかわった発声で聴かせてくれる、彼女の日常描写の腕が冴えまくった一曲。『ビールはまだかぁーーー!!!』の叫びがいきなり入る、彼女にしか作れない・歌えないような歌です。

13/旅人のうた
またでましたよ、”家なき子”から。
類い稀なる、大衆に訴えるセンスを持ちながらも、あまり”世間”とのかかわり合いを感じさせない彼女。
しかし、家なき子というこのドラマに曲を提供しているのは…
彼女、かなりの愛犬家らしく、「犬がドラマにでてくるからじゃねぇの…?」と邪推してしまう。
それにしてもやっぱり、みんなに語りかけているようで、誰かに懇願しているようにもとれる彼女の祈り方は、前向きというか…もはや斜め上向きである。

14/ファイト!
信じられないくらい良く出来た話だから、俄に信じられないし、なかなか容易にヒトに打ち明けることができなかったのだが…彼女がパーソナリティを務めるラジオ番組に届いた手紙に対して捧げられた曲らしいのだ。…ほら、やっぱり信じられない…。冒頭の、『私中卒やから仕事をもらわれへんのや… と書いた女の子の手紙』。これが実在するらしいし、ラジオ音源は残っている、ペンネームは「私だって高校行きたかった」だと。やっぱり驚きである。
『戦う君の歌を 戦わないヤツらは笑うだろう』…思い出すのは吉田拓郎の”イメージの詩”。彼女にはやっぱり切っても切れない存在なんだと思い知る。
『たたかい続けるひとのこころを誰もがわかっているなら たたかい続けるひとのこころはあんなにも燃えないだろう』と歌う拓郎を、ずーっと見つめ続けてきた彼女の純真に触れる気がして、良い。





これで全曲。文句無しに濃く美味い。
ぬるくなっても味は落ちない。どうぞちびちび味わって。

そういえば前記したワンカップ大関のCM、田村正和と共演してるすごーく素敵なものなのだが、田村正和に「うたってくれ」と頼まれて、ワンカップ片手におどけながら、「私日が暮れないと歌えないんですぅー」と笑う彼女は恐ろしいほど可愛くて綺麗だ。
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ま★

Author:ま★
こんにちは。
ようこそおいでくださいました。

頭の中はとても愉快なやつです。
見た目はとっても冴えないですが。

更新は気まぐれになりそうですが、できるだけ頑張ります。

パーティーの招待状には、終わりの時間を書かないそうです。

しかしこのパーティーの本当に怖いのは、そもそも終わりの時間は永久に訪れそうにないこと。

ごゆっくり。

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