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鳴らせない警鐘。

Stan/Eminem
Stan.jpg
あなたに牙を剥く、迫るその危機の正体は、わかっているのに。



2001年…ということは、まるっと10年も前の曲なのか!!

いやぁ、とてもそうは思えないよね。
この曲は、曲として、未だに若い。

コーラスにはDidoのThank youがサンプリングされていて、これがアホほど魅力的なのだ。
最近、このThank youが収録されたDidoのアルバム、No angelを買った(490円♪アルバムで500円以下だと嬉しいよね)。良いアルバム。落ち着いて味わえる一枚だ。
Eminem自身がThank youを気に入って、この曲が生まれたらしいが…
トリミングの仕方というか…あの曲のこのコーラスを以て、こんなストーリーを引っ張り出して繋いだ才覚には、やはり脱帽するよ…
Thank you自体は、窓の外の曇り空を連想させるくらいの雰囲気なのだが、Stanで聴くとこのコーラスの風景は、見事に土砂降りに様変わりする(雨やカミナリの音が聴こえるから??…やっぱり私が単純なだけなのだろうか…)。




そう、ストーリーだ。
Eminemの曲の魅力。私にとってそれは、ストーリーの面白さだ。
私が日常生活に困らない程度に話せる言語といえば、一応日本語くらいのものなのだから、そりゃ一聴したぐらいじゃストーリーの内容まで汲み取ることは出来ない。
しかし、ストーリーの存在を感じさせるような『起承転結』の外郭が、Eminemの曲では、一聴しただけでハッキリと見えるのだ。滑らかだけど、たまにグッと食い込んでくるような音や詞の響き、それもやはり、その『起承転結』を盛り上げるのに一役買っている。「ラップと言えば…やっぱりお経に近いよね!」という日本人の印象を(え?思わない?)、彼はかなり大きく塗り替えたと思っている。いや、お経だってかなり凄いと思うんだけど…でも。
だって、彼の曲はとってもメロディアスだしね!じゃないと、こんな延々とリピートして聴けない。

他人に唾棄されるような妄想空想に、片足どころじゃなく、どっぷり浸かっていた人間にしか、とてもじゃないけど出来ない芸当だと思う。こんな曲を書くなんて。
しかし、ただ、「俺が、俺が」なら、誰にでも言える。
自我の主張、他者との闘争を題材とする曲、スタイルで溢れかえるHIP HOPの世界(まぁ、実際私は、そちらには全然明るくないのですが…でも、そういう解釈)。その中で、欠かせない“自分語り”を、一体どれだけの人が、これほどのエンターテインメントにできるだろうか。



自身を自身役としてストーリーに出演させる、彼はこんなことをよくやるみたいだ。
それは、うまくいかなければ失笑ものだし、うまくいってもどこか滑稽に終わってしまいがちだろうが、彼のそれは違う。
なにより面白いし、違和感を感じない。
内容は内向きでも、それを外にどう見せるかがちゃんと考えられている気がするし、きちんと歩み寄ってる、突き放していない感じがする。

唄うひとがいて、歌。聴いてくれるひとがいて、歌。
それがちゃんと解っている。
愛すべき他者を前にした時に、自分を慰めてるだけじゃだめなんだ。愛ができることはもっと幅が広いのに。
だって誰にも、そんなのちっとも、気持ちよくない。

気持ちいいけど…さぁ、このストーリーの行く末は…




ここにA,B,C,D…の、四人の人物が居る。

そのうちひとりはあなたを殺そうとしている極悪人で、嘘を吐いている。

食い違う証言。

混乱する現場。

でも、解っているんだ。



嘘を吐いているのは自分。



どうか近寄らないで。


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ま★

Author:ま★
こんにちは。
ようこそおいでくださいました。

頭の中はとても愉快なやつです。
見た目はとっても冴えないですが。

更新は気まぐれになりそうですが、できるだけ頑張ります。

パーティーの招待状には、終わりの時間を書かないそうです。

しかしこのパーティーの本当に怖いのは、そもそも終わりの時間は永久に訪れそうにないこと。

ごゆっくり。

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