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すっかり慌てて、空き瓶にソラを詰めた

子どもをジャケットのモチーフにした洋楽アルバムは傑作が多いとか。
まことしやかに言われてますが…



…そうかも。

BELONG/The Pains Of Being Pure At Heart
BELONG.jpg
遊んでいるこどもは、自分の所在を気にしない。
…だから迷子になるんだよ。



とかく、私たちにとって、『所在を尋ねる』ことは、一大事なのである。

孤独の中に立ちすくむ人間の第一声は大概「ココはどこ?私はダレ?」だし、あのポール・ゴーギャンの代表作だって、まだ文明の花が開ききっていない土地で、あんなに自由に生きる人々の姿を描きながらも”Where Do We Come From? What Are We? Where Are We Going?”なのである。
私から言わせてもらえるなら、「気にし過ぎだぜ、まったく」ってところだ。

大きな一枚の美しい絵を前に、私がそんなことを呟くと、私の周りに、突如彼らが現れた。
ふわふわのラムネ菓子のような、パチパチ弾ける音と、あぁそれに、丁度良い甘さの声を武器に。
彼らは歌う、迷子の代弁者なんだ。
私の隣で、「ほんとだよね」って、笑った。



待ってたよ。

The Pains Of Being Pure At Heartの2ndは、紛れもなく、遊ぶ子どもの伝説を裏切らない大傑作だ。

1曲目のBELONGからもうイイ!超イイ!(←言い方軽いな…w)
「We just don't belong」が繰り返されるタイトル曲は、伊達じゃない説得力を持ってる。
本人たちがこだわりを持って『ノイジーポップ』と呼ぶあの気持ちの良い音は、健在どころか更なる進化を遂げていて、彼らの存在感を更に色濃くしている。
そう、アートワークがモノクロから油絵に変わった、そのままの印象。

それにはそれの良さがある、というのは決して言い訳じゃないよ?ほんとうのことなんだ。
ほんとうのことを言うと、どうして言葉って、いつも途端に羽根が生えたように軽く感じてしまうんだろうね。
頼りないなぁ、でも、君のところへ飛んで行きたがってるよ、僕の、ほんとうのこと。

そして無数の、優しく軽い言葉が飛び交う空。



―――シューゲイザー。
最近知った言葉なんだけど、『靴先を見つめてるひと』って意味らしい。
音楽のジャンルとして明確な基準は知らないけれど、キップの言う「僕らは大文字のロックをやらない」というのと同じようなことなのだろうと思う。



俯いているように見える?
落ち込んでいるように。
大声で叫び出せない僕を、君は不憫に思うかい?

違うよそれは、僕は自分が何処に居るのかを、ちっとも気にしていないだけ。
要は、僕には、確認する必要がないんだよ。

だってそうだろ?

宇宙空間には上下なんて無いって、君にも、頭では解ってるだろ?
僕はそれを、こころとからだでも、解っているだけなんだ。
僕は地面の上を歩いてるんじゃない、僕が歩いているのはいつだって『星の上』なんだ。
この靴先が踏みしめているのは土じゃない、これは『空』さ。
だから僕はいつも空を見つめてるんだ。
僕が彼らと違うんじゃない、彼らが僕と少しだけ、違うだけなんだよ。僕はちっとも気にしていないけど。



アルバム一枚を通してゆったりと、いつの間にか聴き通せる間違いない名盤なのだが、特にお気に入りを挙げるとするならば、やはり表題作でもある1曲目のBelong、そして6曲目Even In Dreams、7曲目My Terrible Friend、8曲目Girl Of 1,000 Dreamsの繋ぎは素晴らしい、後は10曲目Strange、14曲目のTomorrow Dies Todayってところかな。
取り敢えず………一回全部聴けってとこかな!w



とはいえ、朝は来る。

僕は出掛けなければならない、どこかへ。

迷子にも迷子なりの居場所があるんだ。



そこへ出掛ける前に僕は、僕は―――(準備を整えておくのは苦手なんだ)。

せめて優しい言葉だけは、残しておきたくて。
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Author:ま★
こんにちは。
ようこそおいでくださいました。

頭の中はとても愉快なやつです。
見た目はとっても冴えないですが。

更新は気まぐれになりそうですが、できるだけ頑張ります。

パーティーの招待状には、終わりの時間を書かないそうです。

しかしこのパーティーの本当に怖いのは、そもそも終わりの時間は永久に訪れそうにないこと。

ごゆっくり。

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