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徒花です、これは落としておいた方が良い

”それは、あなたにとっては秘密かもしれないけれど、真実ではないわね!”



一貫性のあるキャラクターというのは、とても魅力的で素晴らしい。
物語の中でも、現実の世界でも勿論そうだ。
自分に今一番欲しいもの(というか必要なもの)があるとすれば、”一貫性”。

生活が、もし誰かに与えられた役回りなのならば、もっと上手に演じきることができるのに。
そうじゃないから手に負えないことも多いのだろう。
そしてそれを僕らは、『しあわせ』と呼ぶのさっ!!!

WICKED/劇団四季ミュージカル作品
WICKED.jpg
ここで、「生きていたい」と願うことは、ただ「息していたい」とは違うんだよなぁ。
それは、他人の記憶の中に留まっていたいという、謎の、強い、欲望なんだ。
しかしそれは、何を以て、叶うと言えるのだろうか。

本格的なミュージカルを観るのは初めてだった。
いや、劇団四季レベルの大掛かりな舞台は、初めてと言うべきか…。
しかもチケットはプレゼント!!
『持つべきものは友達だ』なんて、こんなシチュエーションで言うと物凄くゲンキンに聞こえるのだけれど、もともと私はゲンキンな奴なので仕方が無いだろう。言い訳無用ってことである。ありがとう神様仏様三島様!!w



あなたが「うつくしい瞳」で見てくれるなら、それで良い。

物事には、裏と表がある。
…ちがう。この言い方ではしっくりこないな。
陰と陽?本音と建前?
…そんなものじゃない。
善と悪??
…あ、ちがうな。

あなたか、わたしか。
それしかないのだ、世界には。

あなたがわたしだったら、そして、わたしがあなただったら…
そう考えたときに、物語は枝分かれしていく。
このWICKEDという物語は、『オズの魔法使い』という大樹のような世界的な人気を誇る児童文学の名作が基となって描かれている。
その大樹の、陽の当たらない場所にあった一本の枝を、探り当て、複雑に果てまで伸びるその枝先まで見つめ続けたような物語だった。
観劇中ずっと、この物語を作った誰かのことを考えていた。原作者、脚本家、あるいはオズの物語に触れたとき、同じようなアイディアを浮かべた世界中の読者ひとりひとり。
彼等の持つそれを、うつくしい瞳と呼びたい。
その瞳がすきだ。



―悪者不在。
それは単なる甘ったるい夢物語という意味ではなく、明かされていく秘密の中でも、真実だけを、徹底的に突き詰めた上の結論だった。
エルファバとグリンダ。
それは、あなたか、わたしかという分かれ道。
今、わたしはどちら側に居るのだろう。
目の前で展開される物語にその疑問符を投げ続けるのだ。
そしてあなたは、ほんとうにあなたか?わたしは、ほんとうにわたしか?
わたしたちは、似てはいないか?
もしかしてそれは、一人の人格の中でも起こりうるのではないか?

おぅ…混乱してくるな!

しかし誰かが、うつくしい瞳で見てくれている。
そう思うと、また、枝の先に、あたらしい希望の芽が吹く。
それでいいんじゃないの。それで。



何よりもまず、よく通る、大きい声。
胸を震わす音楽。
豪華な舞台装置の数々。
息もつかせぬ見事な演出。

ミュージカル万歳!!と簡単に感化される、2011年、初夏。



そして枝の先に、春には遅れてしまったけれど、ようやく小さな花が咲いた。
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プロフィール

ま★

Author:ま★
こんにちは。
ようこそおいでくださいました。

頭の中はとても愉快なやつです。
見た目はとっても冴えないですが。

更新は気まぐれになりそうですが、できるだけ頑張ります。

パーティーの招待状には、終わりの時間を書かないそうです。

しかしこのパーティーの本当に怖いのは、そもそも終わりの時間は永久に訪れそうにないこと。

ごゆっくり。

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